囲碁 – 作業療法で期待できるリハビリ効果について

囲碁 - 作業療法で期待できるリハビリ効果について ボードゲーム

囲碁は、認知機能や集中力の向上に効果的な活動であり、ストレス軽減や社会的スキルの向上も期待される古代のボードゲームです。
本記事では囲碁のリハビリ効果について解説します。


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囲碁とは?

囲碁とは?
囲碁は、2人で交互に石を盤上に置いていくボードゲームの一つです。
このゲームの目的は、盤上で自分の石で相手の石を囲んで捕獲するか、または空間を囲んで自分の領地を作ることにより、最終的にはより多くの領域を制御することです。

囲碁は中国で約4000年前に起源を持ち、後に日本、韓国、台湾を含む他のアジア諸国に広がりました。
今日では世界中で楽しまれています。

ゲーム理論でいえば、”二人零和有限確定完全情報ゲーム”に分類されるんだ!
理論上は完全な先読みが可能なんですね!

囲碁のルール

囲碁の基本ルールはシンプルですが、ゲームの進行に伴い複雑な戦略が展開します。
ここ囲碁の基本ルールを簡単に…

  • 盤と石
  • ゲームの目的
  • 石の置き方
  • 捕獲
  • 禁じ手(コウと自殺手)
  • ゲームの終了
  • 領域の計算

…について説明します。

盤と石

囲碁は通常、19×19のグリッドが描かれた盤で行われますが、初心者向けには9×9や13×13の盤もあります。
2人のプレイヤーがいます。
一人は黒石を、もう一人は白石を使います。

ゲームの目的

ゲームの目的は、盤上でより多くの領域を確保し、同時に相手の石を捕獲することによって、より多くの点数を獲得することです。

石の置き方

プレイヤーは交互に一手ずつ石を盤上の交点に置きます。
黒が先手で始めます。
一度置かれた石は動かせません(ただし、捕獲された場合は盤から取り除かれます)。

捕獲

石は、その四方の交点がすべて相手の石に囲まれたときに捕獲されます。
捕獲された石は盤から取り除かれ、捕獲したプレイヤーの点数に加算されます。

禁じ手(コウと自殺手)

コウと言ってただちに前の手を元に戻すような捕獲は禁止されています。
これを避けるために、同じ局面が繰り返されないようにプレイヤーは他の場所に石を置かなければなりません。

また自殺手という自分の石を置くことでその石が直ちに捕獲されるような手は打てません。
ただし、その手によって相手の石も同時に捕獲する場合はこの限りではありません。

ゲームの終了

両プレイヤーが連続してパスすると、ゲームは終了します。
終了時には、各プレイヤーの領域(空間を囲んだ部分)と捕獲した石の数を合わせた点数で勝敗が決まります。

領域の計算

盤上で囲まれた空間と、ゲーム中に捕獲した相手の石の数がプレイヤーのスコアになります。
最終的に、より多くのスコアを持つプレイヤーが勝者となります。

囲碁はこれらの基本ルールを基に、無限とも言える戦略と変化を生み出すんだ!
初心者から上級者まで、プレイヤーは常に新しい局面に直面し、学び続けることができる深いゲームなんですね!

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囲碁で期待できるリハビリ効果について

では、この囲碁によって期待できるリハビリ効果とはなにがあげられるでしょうか?
ここでは主なものとして…

  • 認知機能の向上
  • 集中力の強化
  • ストレス軽減
  • 社会的スキルの向上
  • 手指の運動
  • 意思決定能力の向上
  • 精神的柔軟性の向上

…について解説します。

認知機能の向上

囲碁はプレイヤーに複雑な戦略立てと計画を求めます。
このゲームを通じて、プレイヤーは多くの可能性を考慮し、最適な手を選ぶために高度な思考プロセスを行います。
この過程は、記憶力を鍛え、複数の情報を同時に処理する能力を向上させることができます。
また、囲碁は予測と反省の繰り返しであり、これが問題解決能力を高めるのに役立ちます。
プレイヤーは過去の手順を思い出し、未来の手を予測することで、脳の回路を活性化させ、認知機能全般を向上させるのです。
さらに、囲碁は複雑な局面を簡潔に理解する力、すなわち抽象的思考能力も養います。

これらのスキルは日常生活での問題解決にも役立つため、囲碁は脳の健康を保つための有効なツールと言えるでしょう。

集中力の強化

囲碁をプレイする際には、継続的な注意が必要とされます。
一局の中での各手は将来に大きな影響を及ぼす可能性があるため、プレイヤーは一瞬たりとも注意を怠ることができません。
このように集中力を維持する必要がある環境は、集中力を自然と鍛え上げる絶好の訓練場となります。
長時間にわたる集中力は、囲碁以外の活動、例えば学業や仕事にも大きな利益をもたらします。
また、集中力を高めることは、雑念を排除し、現在に集中するマインドフルネスの実践にもつながります。
囲碁は複数の局面を同時に考慮しなければならないため、このゲームをすることで、集中力の持続性や切り替え能力も向上します。

結果として、囲碁は集中力を高め、日常生活でのパフォーマンス向上に寄与することができるのです。

ストレス軽減

囲碁はストレスの軽減にも役立ちます。
ゲームを通じて集中力を高めることで、日常生活の悩みから一時的に離れ、精神的なリラックス状態に入ることができます。
このような没入体験は、心理学で「フロー状態」と呼ばれ、活動に完全に集中することで得られる幸福感を指します。
囲碁をプレイすることで、このフロー状態を経験しやすくなり、結果としてストレスが軽減されます。
また、囲碁は勝敗にこだわらずに楽しむことができるため、プレイ自体がリラックスする時間となり得ます。
ゲーム後には達成感や満足感を得られることも多く、これが精神的な安定に寄与します。

囲碁はまた、深い呼吸や落ち着いた心拍数を促すため、ストレス管理に効果的な活動と言えるでしょう。

社会的スキルの向上

囲碁はプレイヤー間の社会的交流を促します。
対面での対戦はもちろん、オンラインでのプレイでも、プレイヤーは相手とコミュニケーションを取りながらゲームを進めます。
この過程で、相互理解や尊重の精神が育まれ、社会的スキルが自然と向上します。
また、囲碁クラブや大会への参加は新しい友達を作る絶好の機会となり、孤独感を減少させることができます。
オンラインでの対戦は、地理的な障壁を越えた交流を可能にし、異文化理解の促進にも繋がります。
さらに、囲碁は年齢や性別、言語を超えて楽しめるため、多様な背景を持つ人々との接点を提供します。

これらの経験は、コミュニケーション能力の向上はもちろん、協調性やチームワークの精神を高めることにも寄与します。

手指の運動

囲碁は手指の細かい動きを必要とします。
石を正確に盤上の交点に置く動作は、手指の運動能力を高めるのに役立ちます。
この繰り返しの動作は、手指の柔軟性や協調性を向上させるだけでなく、手の筋肉を強化し、細かい作業に必要な精密さを養います。
また、高齢者や手のリハビリを必要とする人にとって、囲碁は楽しみながら手指の機能を回復させる有効な方法となり得ます。
手指を使う活動は、脳の特定の領域を刺激し、神経結合の形成を促すことが知られています。
したがって、囲碁は認知機能の維持や向上にも寄与する可能性があります。

継続的な囲碁のプレイは、日常生活での手の使いやすさを向上させ、より良い生活品質に繋がるのです。

脳トレとしても手指の訓練としても有用ってことだろうね!
ゲーム性もあることから社会的な交流も生むのでしょうね!

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